由右エ門ほうきを作るワークショップ
先日行った由右エ門ほうきを作るワークショップの様子をご報告します。
今回のワークショップは言葉で説明しづらい工程もあるので、参加者16名に対して講師は方は、ほうきの名前にもなっている由右エ門さんご本人の他、由右エ門ほうき伝承会の方々5名の総勢6名で行います。
材料となるほうききびも由右エ門さんと由右エ門ほうき伝承会のみなさんが育て、収穫したもの。ほうききびの種の取り方を実演していただきました。奥にいらっしゃるのが由右エ門さんです。
講師の方をご紹介した後、さっそくほうき作りに入ります。まずはパスタでいうと100gぐらいの量のほうききびを糸で束ねて行きます。ほうきの大きさで束の数が変わってきますが、今回のミニほうきは束を3つ作ります。
穂先を揃え、3つとも巻きつけた糸が同じ幅になるように丁寧に糸を巻いていきます。
独特の方法で糸を結ぶので私はなかなか覚えられず、講師の方に教えていただきながらやっと3つ束ねました。(1名キャンセルがありましたので私も参加しました。)
糸を巻き終わった後はハンマーで叩いて繊維をほぐし、次の作業に備えます。
柄になる部分のほうききびを丁度よい太さになるように切りそろえます。おおよその感覚で切るのでここは講師の方に手伝って貰います。
ちなみに度々写っているこちらの道具は由右エ門さんが鍛冶屋に特注で作って貰ったほうき作り専用の道具だそうです。ほうききびを束ねたり、糸を結びつける部分に跡をつける際に使います。
さて、ほうき作りですが、ここまでくると見た目はかなりほうきに近づいてきました。想像していたより早く形になった印象です。このあたりでお昼をはさんで続きは午後から。
午後は1時からでしたが早めにお昼をすませて作業の続きをされる方が多かったようです。
午後は柄の部分を完成させた方から木の芯を通していきます。この作業も講師の方に手伝って貰います。
手仕事は失敗を重ねて体で覚えるような工程もありますので、ワークショップの様な場合は素直に講師の方にお任せした方がいいですね。
穂の形が崩れないように糸を巻いて縫い付けて行きます。細かい作業ですが、仕上がりを左右する重要な工程です。
が、自分のほうきを完成させた満足感から、参加者の方々の完成品を撮り忘れてしまいました!
すみません。
同じ材料、同じ工程で作っていましたが、それぞれ微妙に形が違っていて個性が出ていたかと思います。
お見せ出来ずすみません。。。
気になる履き心地ですが、穂先に隙間が多いように見えますが細かいゴミもしっかり掃けて、ほうき自体もとても軽いので道具としてとても完成されているなと感じました。
大切に使えば20~30年持つそうなので愛用していきたいと思います。
参加者のみなさま、由右エ門さんと伝承会のみなさまありがとうございました。
(こちらの写真は今回のワークショップのものではありません。)
由右エ門ほうきについてはこちらに詳しくかかれております→http://www.yynosai.or.jp/syounai/picup20.html