BLOG

おいしい中国茶のためのワークショップ

9月6日(日)に、おいしい中国茶のためのワークショップを開催しました。

なかなかふれる機会のない中国茶の世界。
まず、中国茶に関する基本的な知識を学びます。

中国茶は茶葉の発酵の度合いで、黒茶・紅茶・青茶・緑茶・黄茶・白茶の6種類に分かれます。
誰でも知っている烏龍茶は青茶、そしてプーアル茶は黒茶に分類されるそうです。

それから、さまざまな茶道具の名前と使い方を教わりました。
日本茶の急須に該当するものは「茶壷(ちゃこ)」、
湯飲み茶碗に該当するものは「茶杯(ちゃはい)」といいます。


中国茶の器は日本茶のものよりも小ぶりで、かわいい!


それから、参加者みなさんにお茶の淹れ方を実践してもらいます。
まず大事なのは、茶器すべてにお湯を注ぎ、温めること。
あたたまった茶壷に茶葉を入れたら、

お湯を注ぎ、きっちり時間を計って茶葉を蒸らし、まず茶海(ちゃかい)という器にお茶を注ぎます。
そうすることでお茶の濃さが均一になり、日本茶のように回し注ぎをする必要がなくなるのです。
茶海のお茶は、次に、細長い聞香杯(もんごうはい)へ注ぎ、

そこから茶杯へ注ぎます。
聞香杯は、香りをかぐための杯です。
お茶の香りを楽しんで、それからお茶を飲みます。

今回のワークショップで使った茶葉は、凍頂烏龍茶という、台湾でとれるお茶。
爽やかで甘みのある香りと、どこかミルキーな味わいが特徴です。
ペットボトルの烏龍茶とはまるで違う香り・味わいで、参加者のみなさんからも、
「いい香り!」「美味しい!」と、ためいきが出るほど。
お茶の水色(すいしょく)も、ペットボトルの烏龍茶とは違います。

品質のよい烏龍茶は、4~5煎めまで楽しむことができます。
そのたびにお茶の香りも味も少し変化します。
たっぷりと味わったあとの茶葉は、水分で開ききり、こんなに嵩が増えています!
おいしい中国茶のためのワークショップ
「こんなに大きな葉を、小さく丸めていたのね!」と、思わず手にとる方も。
(お湯を注ぐ前の茶葉は、直径5ミリ程度の球状でした。)

質疑応答をまじえながら、ドライフルーツをお茶うけにお茶を楽しみ、
残った茶葉はみなさんで分けてお持ち帰りいただきました。
おいしい中国茶のためのワークショップ
茶葉や淹れたお茶を観察し、茶器を観賞し、
茶壷にお湯を注ぐ音、お茶を杯に注ぐ音に耳を傾け、
お茶の香りも楽しみ、
お茶とお茶うけを味わい、
茶葉も触ってみて……、

感覚ミュージアムらしく、五感すべてで楽しんだワークショップでした。

コメントはありません

コメント