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2009.03
桜花の香
あたたかい地方では桜(ソメイヨシノ)の花も開く頃でしょうか。この季節、思い出す和歌があります。
いにしへの奈良の都の八重ざくら けふ九重に匂ひぬるかな(伊勢大輔)
簡単に説明しますと、「かつて奈良の都(平城京)に咲いていた八重桜が、今日は京(平安京)の九重(宮中)で匂っているよ」というような意味になるでしょうか。
実は、私は、桜の「花の」香りというのを知りません。私がかいだことのあるのは、桜の「葉の」香り、なのです。(たとえば、さくら餅を食べた時、とか……)
桜の花って、なんとなく匂ってくる、というほど香り高いものでは…ありませんよね?
気になって仕方のない今日この頃。今年は、咲いている桜を見つけたら、近寄って、「花の」香りをかいでみよう、と思っています。