② 創作楽器

木や竹など身近にある素材で作った不思議な楽器です。手やバチでたたいたり、指ではじいたりして奏でられた音を通して、体験者がお互いにコミュニケーションをとり、「音の会話」へと導いていきます。

多田 広巳

1945年 青森県弘前市出身

2007年 没

作品について

自然界はさまざまな音(振動)で満ちあふれています。ほとんどはノイズ(雑音)と言われているものです。中には、ステキな音(振動)もいっぱいあります。意識の向け方によっては十分楽しめるものです。「音遊び」の世界です。好きだったなつかしの曲(音)を聴いて昔の自分がよみがえる。川のせせらぎや鳥のさえずりの音(振動)にやすらぐ。聴覚は五感覚の中にあって想像力や精神に直結しています。想像力や精神をしなやかにしていく道具、それが「音遊具」です。プリミティブな考え方で、木や竹の自然素材はもとより新素材の響きをとり入れ、「たたく」「つまびく」といった、より簡単なならしかたによって、触覚からでも振動(音)を感じとるようになっています。あらゆる音は振動です。単に振動するのではなく振動させる(響かせる)ことによって音表現・・・音の会話へとつながっていきます。五感覚にとどまらず六感(直感)も目をさます。音遊び、そして音空間の共有、音セッションの始まりです。